日韓対立で変わる世界 韓国は中国陣営へ?
韓国が日本との「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」を破棄するという決定が衝撃を持って伝えられています。
ついに一線を超えましたね。。
これまでの日韓対立は感情的なものが中心で、経済への影響はあまり無かったと思います。
米中対立のような世界の覇権争いと比べるとずっとスケールの小さいイザコザでした。
でも今回のGSOMIA破棄は今後の韓国の行方を決定づける大きな決断だったのかもしれません。
GSOMIA維持は日本だけでなくアメリカも強く求めてきた安全保障だからです。
韓国は米国との関係まで悪化させても良いという判断をしたことになります。
私達からはありえないと思える判断ですが、韓国の近況を考えると案外ありえる決断なのかもしれません。
1つは中国への経済依存です。
韓国の輸出先の中国比率は約27%で米国(12%)や日本(5%)よりずっと大きくなっています。
日米より中国の顔色を窺うようになってもおかしくありません。
北朝鮮に対しても、日米との協調より融和を先行させようという行動が目立ちます。
韓国としては核廃棄よりも融和の方が大事なのでしょう。
GSOMIAの破棄自体は実質的には大きな影響はないそうです。
でも今後のより大きい傾向として、韓国の立ち位置が日米から中国に移っていくのかもしれません。
韓国の立場になって考えると、米国と同盟を組みながら経済的には中国に依存するのは難しいのでしょう。大国に挟まれた小国の悲哀を感じますね。
日本との対立が日米との袂を分かつ最後の後押しになるのかもしれません。
安全保障の観点で考えるとこの変化は残念です。
当たり前のように感じている平和は、実は薄氷の上に成り立っているのですね。