アベノミクスが投資のきっかけだった
安倍首相が辞任を表明しました。
安倍政権は2012年から約8年続き、歴代最長記録になるそうです。
私にとって安倍政権といえばなんといってもアベノミクスです。
私が初めて投資に手を出したのはリーマンショック直前の2007年で、当時の株価は1万7千円ほどでした。
投資のタイミングとしては最悪で、投資を開始した直後に株価が下落してその後5年間はずっと株価が低迷する暗黒の時代でした。
すっかりやる気を無くした私は投資から遠ざかることになります。
そんな私を再び投資に向かわせたのがアベノミクスです。
2007年からアベノミクスが始まる2012年末までの株価推移がこちらになります。
日経平均は1万円割れが続き、バブル崩壊後の最安値付近をずっと這いずってました。
誰でもこんな相場が続いたら投資を辞めたくなりますよね。
それが安倍政権が始まると同時に株価が急上昇を始めます。8年の在任期間で株価は2倍以上に上昇しました。
安倍政権発足前と後では日経平均は別世界のように変わりました。
2012年から投資をしていた人はアベノミクスで大きく儲けることができたでしょう。
もう一度投資に興味を持つようになったのはアベノミクスがきっかけですが、株価上昇が理由ではありません。
異次元金融緩和による2%の物価上昇目標です。
金利を引き下げたり、国債買い入れたりで国が全力で物価を上げようとしました。
物価を上げるということはお金の価値を下げるということです。
銀行に預けていても利息がほとんど付かないのに物価だけが毎年2%上がっていくと、お金の価値が毎年2%づつ下がっていくことになります。
インフレ状況下では資産を現金で持っていることが大変なリスクになります。
アベノミクスでインフレになると思った私は資産を徐々に株式に移していくことにしました。
そして、株式で最も安心できる投資先を探して辿り着いたのがインデックスファンドだったのです。
結果的にまだインフレは起きていませんが、異次元金融緩和は「無リスク資産だけを保有するリスク」を考えさせられました。
約8年続いたアベノミクスで株価は2倍以上に上昇しました。
その引き換えに、日銀によるETFや国債の膨大な買い入れで市場が異次元に歪められたのも事実です。
アベノミクスが良かったのか、悪かったのか今はまだ良く分かりません。
きっとこれから長い時間を掛けて検証されてゆくのでしょう。