円安になって得する人なんてほとんどいない
1ドル135円。
去年までのレートからは考えられないような円安です。
最近はマスコミでも取り上げれることが多くなりましたよね。
円安について解説でいつも不思議に思うことが、円安にはメリットもあるという説明です。
この円安メリット、誰目線なんでしょうね!?
円安になると輸出企業が価格競争で有利になるので業績がアップするということですが、社員の給料が円安に連動して上がる訳ではありません。
輸出企業は原材料を輸入し、加工して付加価値をつけて輸出することで利益を得ています。
円安になると原材料も上がるのでそこは変わりません。
円安になっても上がらないのは従業員の給料です。
輸出企業が円安で有利になるのは国内での製造コスト=給料を実質的に引き下げることが出来るからです。
たった半年で円の価値が20%も下がりましたが、円安に連動して20%給料が上がった会社員はほとんどいないでしょう。
円安は個人レベルでみるとデメリットしかありません。
でも円安に対して怒ってる人はあまりいないです。
日本人は消費税にはものすごく怒るのに円安にはおおらかですよね。
消費税も円安も資産を減らすのは一緒なんですけどね。
参院選に出馬する候補者が消費税廃止や財政出動(=国債発行)を主張するのは当たり前ですね。