野村つみたて外国株投信 vs たわら先進国株
こんにちは。ゆうじろうです。
私が購入しているインデックス投信の主力は野村つみたて外国株投信です。理由は世界全体に幅広く分散投資できる点と同クラスの投信で最も低コストを実現している点です。類似の投信ではたわら先進国株も購入しています。野村つみたて外国株とたわら先進国の違いは新興国株を含むかどうかです。野村つみたて外国株は先進国株に加えて新興国株も約13%含み、より幅広く投資されています。
以前の記事で野村つみたてとたわら先進国を比較しています。
インデックス投信のつみたて投資先を公開 - 1億円のポートフォリオ
当時の比較(期間: 2017/10/02-2017/11/27)では野村つみたてがたわら先進国よりも高いパフォーマンスを示していました。私はたわら先進国は売却候補とコメントしています。
しかし、最近気になるブログ記事を目にしました。野村つみたて外国株が少し下方乖離しているかも?という内容です。小さな差のようですので気にすることもないように思いますが、私も確認してみたいと思います。
赤:野村つみたて外国株、青:たわら先進国株
野村つみたて外国株の開始日2017年10月2日を基準日として12月15日までのデータで比較しています。確かに11月末までは野村つみたてがたわら先進国を上回っていましたが、12月に入ってからは逆にたわら先進国が野村つみたてを上回る結果になりました。
野村つみたて外国株に何があったのでしょうか?
野村つみたてとたわら先進国の最大の違いは新興国株を含むかどうかです。そこで新興国株の同期間の値動きを調べてみました。野村つみたての新興国部分はMSCIエマージング・マーケット・インデックスという指数です。同じ指数を採用するeMAXIS Slim新興国株の値動きを使って比較してみます。
赤:野村つみたて外国株、青:たわら先進国株、橙:eMAXIS Slim新興国株
グラフをみると10〜11月は新興国株のパフォーマンスが非常に高かったことが分かります。新興国株を含む野村つみたての株価を牽引することで、たわらよりも高いパフォーマンスを得られたことが分かります。
12月に入ると逆に新興国の勢いがマイナスに転じます。特に11月の最終週から12月1週目にかけて下落が続いています。これが野村つみたての足を引っ張ったと考えられます。
私は今回の結果をおもしろいと思いました。同じ株式でありながら先進国と新興国の値動きの変動パターンがかなり違っていたからです。広く国際分散することでリスク抑制効果は期待できると実感しました。
一方で、野村もたわらもあまり変わらないなあというのも正直な感想です。野村の新興国が13%くらいなのでそもそもそんなに影響はでないですね。
たわら先進国は売却候補でしたが、野村つみたてのベンチマークとしてもうしばらく投資を継続しようと思います。また、eMAXIS Slim新興国株を新たに積み立てて先進国と新興国のオリジナルカクテルを作ろうかと検討中です。