ファンドオブザイヤーグランプリの変遷はマーケットの変化を反映している
2020年の投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020の投票結果が発表されました。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020
タイトル名の通り、投信ブロガーが投票して優れた投資信託を選ぼうという活動です。
もちろん、私も投票しました。
ここで選ばれたファンドに投資しておけば大きく外すことはないでしょう。
今年のグランプリはeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)でした。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は昨年のFOY2019でもグランプリを獲得しているので2年連続の快挙です。
投票者数でも獲得ポイントでも2位のニッセイ外国株式を大きく引き離しての1位でした。
FOYの過去を遡ってみてみると、グランプリはいつも全世界株か先進国株になっています。
過去6年間では、全世界と先進国が3回づつ優勝しています。
2020年:eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
2019年:eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
2018年:eMAXIS Slim先進国株式
2017年:楽天全世界株式(楽天VT)
2016年:ニッセイ外国株式
2015年:ニッセイ外国株式
過去と比較すると、少しづつ人気のファンドが先進国株から全世界株に移行しているのが分かります。
理由の1つは、全世界株で優れた低コストファンドが誕生したからでしょう。
今でも一番低コストのファンドは先進国株インデックスですが、全世界株のコストも先進国株とほぼ変わらなくなってきています。
もう1つの理由は市場環境の変化があるかもしれません。
過去10年間、世界の株式市場は米国株を中心とする先進国株がリードしてきましたが、2020年は先進国と新興国、日本で株価のパフォーマンスは変わらなくなりました。
JPモルガンによる将来見通しも先進国株の期待リターンは新興国や日本を下回ります。
悲報:米国株の今後10年の期待リターンは3%以下 - 1億円のポートフォリオ
それなら、わざわざ先進国株のみに投資するより世界全体に賭けた方が見込みがありますよね。
私が推しているファンドは全世界株でも3均等(先進国:新興国:日本=1:1:1)です。
FOY2020でも18位に入りました。獲得ポイント14の内、5ポイントは私です。
私がeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)を推す理由は過去の記事に書いています。
インデックス投資の大原則とオススメの投信! - 1億円のポートフォリオ
私は色々なファンドに投資しています。でもコロナ大暴落のときに手持ちの全ファンドに追加投資することはできませんでした。
迷った結果、一番推している3地域均等に数百万円を一気に投資しました。
今、3均等の含み益は40%を超えています。
暴落時に躊躇なく買えるファンドがあなたにとってのベスト投信だと思います。