米国株が勝ち続ける未来を考えてみる
インデックス投資で一番の人気は米国株です。
eMAXIS Slimシリーズで最も売れているのは米国株式(S&P500)で、純資産総額は5700億円を突破しています。
国内株はTOPIX(360億)と日経平均(146億)を合わせても500億程度なので米国株に10倍以上の差をつけられています。
投資には自国市場へより多く投資する傾向(ホームカントリーバイアス)が知られていますが、インデックス投資に限ってはそんなバイアスは全く関係無いみたいですね。
世界中の人が米国株に投資するので、米国株の時価総額はとてつもなく大きくなっています。
2021年3月時点での世界に占める米国株比率は58%になりました。
米国以外の人が米国株に簡単に投資できるようになったのも米国株の上昇を支えているのかもしれません。
過去10年間、米国株の上昇率は他の地域を上回ってきました。
どれくらい米国株の上昇がスゴかったかを米国株ETFのVTIと世界株(米国を除く)ETFのCWIを使って確認してみます。
2011年1月から2021年1月までの10年間の推移です。
米国株は10年で3倍になっているのに、米国を除く世界は1.2倍ほどしか増えていません。
圧倒的じゃないかっ! アメリカすごい!!
投資は米国株だけで良いじゃないかと思ってしまいますね。
でも、これからも米国株は勝ち続けるのでしょうか?
米国株のパフォーマンスが良いと世界株に占める米国株比率も高くなっていきます。
2021年現在、米国株が世界に占める時価総額は約6割です。
過去10年間の株価推移が今後10年間も続くと仮定します。米国株はさらに3倍になり、米国以外は1.2倍しか増えないとします。
そうすると、10年後には米国株の時価総額は世界の8割近くを占めるようになります。
2030年頃に米国のGDPは中国に追い抜かされて世界2位になると予想されています。
GDP世界2位の国の時価総額が世界の8割を占める未来を想像できますか?
私は想像できないので米国株以外にも投資しているのです。