米国株に集中投資するべきでない理由
こんにちは。ゆうじろうです。
前回の記事でiFree NYダウとiFree S&P500を売却したと書きました。数ヶ月前までは米国株に積極的に投資しようと考えていましたが、今は逆に抑えた方が良いと考えるようになりました。
なぜでしょうか?
逆説的になりますが、米国株が非常に魅力的だからです。過去10年間を振り返ると米国株への集中投資が最も素晴らしいリターンをもたらしました。以下のグラフをご覧ください。(出典: yahoo finance)
緑色:米国株(VTI), 赤:世界株(VT), 青:新興国株(VWO)のリーマンショック以降の株価推移です。これをみると米国に投資すべきと思ってしまいますよね。
米国の経済成長よりも遥かに早い速度で株価が成長しています。
世界で最も成功した投資家ウォーレン・バフェットが参考にしている指標にバフェット指標があります。その国の時価総額をGDPで割った値を指すのですが、1を基準に割高、割安を判断するそうです。実際の経済から株価が大きく乖離するのは異常ということです。
以下のグラフをご覧ください。(出典: FRED)
リーマンショック以降の米国のバフェット指標になります。赤線の1.0がちょうど米国のGDPと時価総額が釣り合うことを示しています。現在米国株の時価総額はGDPの1.6倍ほどに膨らんでいます。この差分はいずれGDPの成長で埋め合わされるのでしょうか。米国GDP成長率は現在2%程度です。それともこのまま乖離が際限なく広がるのでしょうか。
靴磨きの少年
史上最高値を繰り返す市場に、遠い異国の個人投資家までが手数料と税金を払って買いを入れている状況。もう宴もたけなわですね。
私も宴に参加したかったのですが出遅れてしまったので、
「米国株最高や!分散投資なんか最初からいらんかったんや!」
とはやる気持ちをなんとか抑えています。