1億円のポートフォリオ

株が下がるとナンピンします。1億円持ってます。

<資産クラス別>おすすめインデックスファンドまとめ<2018年4月>

このブログでは、様々な視点でインデックス投信を比較しています。ブログを読めば私がどのファンドをオススメしているか分かると思いますが、初めてブログを見た人にも一目で分かるようにまとめてみました。

 

インデックスファンドの真髄は「卵は一つのカゴに盛るな」

インデックスファンドは市場全体の指数(インデックス)に連動する投資信託です。インデックスファンドは大きく株式、債券、リートに分類することができます。

インデックスファンドに投資するときは株式、債券、リートのどれにするかが最初の選択になりますが、私はその全部に投資することをおすすめします。

理由はどの資産が一番大きなリターンをもたらすか、前もって分からないからです。

 

次の図は2005年ー2017年の資産クラス別リターンを示しています。

f:id:accumulationstrategies:20180408200357p:plain

年度ごとに各資産クラスのパフォーマンス順位は目まぐるしく入れ替わります。

インデックス投資の真髄は「卵は一つのカゴに盛るな」です。投資先はできるだけ幅広く分散しましょう。

 

インデックスファンドの良し悪しはコストで決まる

インデックスファンドの良いところの1つはファンドの評価が簡単にできる点です。

インデックスファンドは連動を目指す市場の指数(インデックス)を明確にしているので、指数にどれだけ正確に追随できているかで評価できます。

例えば日経平均を指数にしているファンドなら日経平均と同じ動きをしているほど良いファンドになります。

指数に追随するだけなので多くのファンドの運用成績はそっくりになりますが、長期でみると少しづつ差がみえてきます。

この同一指数に連動するファンド間のパフォーマンスの差はコストの差で大体説明できます。

ファンドを選ぶときには何よりもまずコストをチェックしましょう。

コストは信託報酬が注目されますが、それ以外のコストもあります。トータルコストで考えましょう。

 

 

それでは、資産クラス別におすすめインデックスファンドをご紹介します。

 

8資産均等バランスファンド

 最初に紹介するのは8資産均等バランスファンドです。このファンド1つで国内、海外の株式、債券、リートに幅広く分散投資できます。

いろいろ考えるのがめんどうな人はこれ1つだけでも良いかもしれません。

 

f:id:accumulationstrategies:20180408212115p:plain

 

8資産均等バランスファンドのおすすめ

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | eMAXIS

 

<理由> 

4月11日に信託報酬を値下げ(0.22572%→0.1728%)します。2018年4月時点で最低コストファンドになります。

純資産額も100億円で最大ですので運用の安定性も高いと思います。

 

詳しい比較はこちらの記事でどうぞ。

8資産均等バランスファンド比較 (eMAXIS Slim 8資産バランス VS iFree 8資産バランス) - 1億円のポートフォリオ

 

先進国株式インデックスファンド

 株式クラスの投資で中心になるのは先進国株式です。世界の株式時価総額の約8割が先進国株で占められているからです。

先進国株式の6割以上は米国株から構成されています。先進国株インデックスファンドを購入すると半分以上は米国株に投資していることになります。いかに米国市場が大きいか分かりますね。

 

先進国株式インデックスファンドのおすすめ

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | eMAXIS

 

<理由> 

信託報酬が先進国株クラスで最低の0.11826%(税込)です。これは他を引き離して断トツの低コストですので迷わずeMAXIS Slim先進国を選択するべきでしょう。

純資産額ではライバルのニッセイ外国株式インデックスたわら先進国株式に差を開けられていますが、これは主にファンド開始日が遅かったのが原因です。

信託報酬を引き下げてからeMAXIS Slim先進国株の純資産は急速に増えています。

 

 

国内株式インデックスファンド

日本市場はバブル崩壊後に長期低迷したのでインデックス投資家にあまり人気がありません。でも日本市場は配当課税の点で大きなメリットがあります。

日本の投資家が外国株インデックスファンドに投資する場合は株式の配当に対して現地国課税が掛かります。これは隠れコストになりますが、国内株式インデックスファンドの場合はこれがありません。税の繰り延べ効果を最大限に活かすことができます。

 

 

国内株式インデックスファンドのおすすめ

 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | eMAXIS

 

<理由> 

国内株式の指数には日経平均とTOPIXがあります。純資産が多いのはTOPIXですが、私は日経平均をおすすめします。理由はTOPIXが時価総額加重平均で算出している指数だからです。TOPIXを含む多くの指数は時価総額加重平均という方法で算出されていますが、私は時価総額加重平均のTOPIXより日経平均の方がパフォーマンスが良くなると考えています。

詳細は以前の記事に詳しく書いています。

S&P500やTOPIXは本当に良いインデックスか? (時価総額加重平均の問題点) - 1億円のポートフォリオ

eMAXIS Slimの理由はコストが最も低いからです。eMAXIS Slimは常に同クラスファンドで最低コスト実現すると明言しているので将来的な安心感もあります。

 

 

新興国株式インデックスファンド

 新興国株式はリスク(ばらつき)が大きいですが、成長の伸びしろも大きいので長期的な視点を持って購入していきたいファンドです。

これまで新興国株式のファンドは先進国や国内株よりも信託報酬等のコストが高くつく傾向がありました。しかし2017年秋以降、eMAXIS Slim新興国株インデックスの信託報酬値下げや楽天新興国株式インデックスの誕生でコスト面での課題がかなり解消されています。

 

新興国株式インデックスファンドのおすすめ

 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | eMAXIS

 

<理由> 

実質的なコストが最も低いからです。信託報酬だけで比べるとEXE-iつみたて新興国がさらに低いですが、米国ETFを買い付けるファンドは課税コストが余分に掛かります。

新興国株式を買うなら”eMAXIS Slim 新興国株式インデックス” - 1億円のポートフォリオ

 実質的なコストではeMAXIS Slim新興国株が最も低コストです。

 

国内債券インデックスファンド

国内債券ファンドを購入するべきか私も悩んでいます。というのも期待できるリターンがとても小さいので信託報酬等のコストが相対的に大きいと考えています。

実験的に毎日100円投資で積み立てていますが、あまり期待していない資産です。

 

国内債券インデックスファンドのおすすめ

ニッセイ国内債券インデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド投資信託のニッセイアセットマネジメント

 

<理由> 

信託報酬が最も低い点と純資産額が大きいのでニッセイ国内債券を選びました。一方で実質コストではたわらノーロード国内債券eMAXIS Slim国内債券、iFree日本債券もほぼ同じです。

 

先進国債券インデックスファンド

外国債券は必要ないという外債不要論が投資ブログで議論されていますが、私は必要だと考えています。

詳細は以前の記事に書いています。

外国債券は必要か? (ニッセイ外国債券 VS たわら先進国債券) - 1億円のポートフォリオ

 

先進国債券インデックスファンドのおすすめ

たわらノーロード 先進国債券

たわらノーロード 先進国債券|ファンド情報|アセットマネジメントOne

 

 <理由> 

先進国債券の信託報酬はたわらニッセイeMAXIS Slimが0.1836%で横並びです。たわらを選んだのは実質コストがニッセイより少し低いからです。ちなみに私はニッセイに投資していますが、これから投資を始めるとするならたわらにします。

 

新興国債券インデックスファンド

先進国債券と同じく外債不要論がありますが、私のポートフォリオの中で最も含み益が大きいのが新興国債券クラスです。

バラッサ・サミュエルソン効果 では貿易黒字が大きい新興国の通貨は長期的に上昇することが示されています。

 

新興国債券インデックスファンドのおすすめ

iFree新興国債券インデックス

iFree 新興国債券インデックス / ファンドトップ / ファンド情報 / 大和証券投資信託委託株式会社

 

 <理由> 

iFreeの信託報酬は0.2376%です。これは新興国債券としては最も低いコストになります。そもそも新興国債券インデックスファンドは数が少ないので競争があまりないです。eMAXIS Slimの参入を期待しています。

 

 

外国リートインデックス

リートインデックスの過去の推移を調べていると、かなり株式や債券と違った動きをしています。変動幅も大きいのでインデックスの中ではハイリスク・ハイリターンに分類されると思います。株式や債券をメインにしてリートを少し混ぜるという使い方が良いと思います。

 

外国リートインデックスファンドのおすすめ

ニッセイグローバルリートインデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド投資信託のニッセイアセットマネジメント

 

 <理由> 

ニッセイグローバルリートS&Pグローバルリートインデックスに連動します。これは日本を除く先進国、新興国を幅広く含みます。

S&P先進国リートインデックスに連動するリートではさらに信託報酬が低いSmart-iがありますが、純資産額とマザーファンドが小さいのでしばらく様子をみたいと思います。

 

 

国内リートインデックスファンド

株式や債券は国内外で変動パターンが似ていますが、リートは日本と外国の変動パターンがかなり違います。

国内リートは昨年株式が上昇し続けた局面で逆に大きく下落していました。

インデックス投信比較 2018年3月度 (国内外株式、債券、リート) - 1億円のポートフォリオ

 

国内リートインデックスファンドのおすすめ

ニッセイJリートインデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド投資信託のニッセイアセットマネジメント

 

ニッセイたわらの信託報酬は同じです。実質コストだとたわらがわずかに低いです。

おすすめをニッセイにしたのは純資産額の大きさと、私が実際に購入しているので少し思い入れがあるからです。

先進国リートと同様に、さらに信託報酬が低いSmart-iがありますが、純資産額がかなり小さいので今回のおすすめにはしませんでした。

 

まとめ

資産クラス別におすすめファンドを1つづ挙げてみました。おすすめにしながら私が実際には購入していないファンドもあります。それは最近のインデックスファンドの信託報酬引き下げ競争でコスト順位が入れ替わったからです。

将来においても順位は入れ替わると思いますが、eMAXIS Slim, ニッセイ、たわら、iFreeから選んでおけば大きく外すことはないでしょう。