インデックス投資の知られざる効用
インデックスファンドは株式市場全体に広く薄く投資する手法です。
投資成績は市場平均になるので個別株に投資する場合に比べて、リターンもリスクも小さくなるのが特徴です。
つみたてNISAのおかげでインデックス投資は一般的になってきました。
私がインデックス投資を始める前は約10年間、個別株に投資していました。
そして3年前から徐々にインデックス投資に切り替えています。
インデックス投資の特徴は投資前に色々調べましたが、インデックス投資を実際にやってから初めて気づいたことがあります。
それは、安心感です。
インデックスだからといってリスクがなくなるわけではありません。大きく下がるときもあります。
でも下がっても個別株の時のような焦燥感は感じません。
コロナショックでNYダウが大暴落しました。
Twitterをチェックすると「おはぎゃー!!」と悲鳴を上げている人を何人もみれました。
損失が出てるのは自分だけじゃないと落ち着くことが出来ます。
みんな損してるのだからしょうがないかという気になります。
個別株の場合だと、その企業特有の原因でストップ安になることもあります。
みんな順調なのに自分だけ大損しているとみじめな気持ちになります。
人間は相対的な格差で幸福度を推し量る生き物です。
自分が損しても、周りも同じように損していればそのショックも和らぐのです。
市場全体が大暴落しているときは周りもみんな損しています。
なんなら、レバレッジETFを買ってる悲惨な人も簡単に見つけることができます。
「ありゃ〜、レバ3はさすがにやばいわぁ〜。」と大損している人をみて自分を慰めることができます。
これはインデックス投資を実際にやってみることで初めて実感した効用です。
この観点からいうと、ダブルインバースETFのような市場に逆向する商品で投資するのはやめた方が良いでしょう。
日経平均が30年ぶり高値で投資家のほとんどが大にっこり状態の今、その心中いかばかりかと考えると飯がうまいです。