私が株式以外にも投資する理由
インデックスファンドで投資する場合、投資先は大きく株式、債券、リートの3つに分かれると思います。
資産を増やすのに一番効率的な投資先はなんと言っても株式でしょう。
資産の変動幅が大きいので一時的に大きな損失を抱えてしまう可能性はありますが、長期的には債券よりも資産を大きく増やすことができます。
もちろん、私も株式を中心に投資しています。投資先の8割は株式です。
一方で、2割は株式以外(債券、リート)にも投資しています。
私の直近のポートフォリオは前回の記事にあります。
インデックス投信の資産公開 (2019/2/24) - 1億円のポートフォリオ
正直なところ、資産は株式で増やそうとしていているので債券やリートにはほとんど期待していません。
それでも債券やリートにも投資するのは、将来のポートフォリオに必要だと考えているからです。
長期でみれば、株式の方が債券よりも資産を大きく増やすことが出来ます。
「じゃあ、株式100%でいいじゃん。」って思ってしまいますよね。
でもこの「長期でみれば」というのが問題で、人生の限られた時間と比較すると長過ぎるのかもしれません。
株式が20年くらい低迷するのはあり得ることです。
私達は今まさにその低迷期の中を生きていますよね。
バブル期のTOPIXに一括投資していたら30年経った今でも含み損です。配当再投資したとしてもまだマイナスです。
かなり長期でみれば、株式の方が債券を上回るのでしょうが、人生が先に終わってしまいます。子の代、孫の代と3代かけて資産を築く覚悟でないといけませんね。
日本のバブルは異常で特殊だったという意見もありますが、私は日本で起こることは他でも起こりうると思っています。
株式投資で一番大事なことは致命傷を負わないことです。
いくら長期でやれば報われるといっても、10年も20年も含み損状態が続けば心が折れます。
債券は株式とは違った値動きをするので、株式が下がっても損失の拡大を抑えることができると言われています。
年金を運用するGPIFのポートフォリオでは、資産の半分を債券に投資しています。
出典:GPIF
保険会社は集めた保険金を運用することで会社を運営しています。
保険金の支払余力を維持して会社を存続させ続けるためには安定した資産運用は絶対条件ですね。
生命保険会社のポートフォリオだと債券の比率はもっと高くなります。
出典:日本生命
個人投資家はとにかく儲けることで頭がいっぱいでリスクを取りすぎているのかもしれません。
大事なのはどんな時も市場に居続けることで、そのためには致命傷を負わないことです。
私のインデックスポートフォリオは株式が80%なのでかなりのハイリスク型ですが、別に保有している預貯金が多いので資産全体で考えるとリスクは高くありません。
でもこの先リスク資産を増やしていくと、株式ばかりに投資するのはリスク過剰になってしまいます。
そこで今のうちに株式以外にも投資してポートフォリオのあるべき姿を模索しているのです。